会田誠展、ドキュメンタリーを見て
はじめに
会田誠展、凄く良かったです。
思わず、拝みたくなるような絵を見たのは始めて。
展示作品は、とっても綿密に書かれた作品から、幼稚園生のような絵まで様々。
まったく違う手法を使った作品だけど、共通して、思わず「クスリ」としたり、「ギョッ」としてしまうような、刺激がありました。
全然違う表現手法なのに、軸はブレない。手法に捕らわれず、表現したいものを作り続ける姿が、印象的でした。
ドキュメンタリー
美術とは、
見ることで得られる快楽を
刺激するサービス業―
パンフレットの表紙にもありますが、この言葉に痺れました。
才能を持ち、手法にも捕らわれず、大胆に活動している芸術家が、美術を「サービス業」と呼ぶとは・・・!
この作品は、人にどういう刺激を与えられるんだろうか。そう意識しているからこそ、表現手法を超えた、個性があるのだと思いました。
また、ドキュメンタリーには、作品ができるまでの過程が、家族模様と共に、記録されていました。
展示作品がどういう環境で作られたのか、作品へ取り組む姿勢、自分と同じく孤立した幼少期を送っている息子との関係。などなど、展示会が、より印象強くなる内容でした。
おわりに
自分を表現したい。
そう思って、文章を書いたり、絵を書いたり、歌ったりするのだけど、自分の感情をさらけ出すだけじゃだめ。
使い古された言葉だけど、「受け手がどういう気持ちをもつのか」意識し続けないと、自己表現は自己満足になってしまう。
そう再認識させてくれる、良いきっかけになりました。