taketommy's blog

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「包帯クラブ」は何度観てもいい映画だった

はじめに


包帯クラブ - YouTube

時間のある冬休みに、好きな映画を見直そうと思い「包帯クラブ」を観た。やっぱり、何度観ても包帯クラブは素晴らしい映画だった。本当みんなに見てもらいたいと思ったので、簡単に映画を紹介する。(見終わってすぐなので、興奮気味に)

監督は「トリック」「SPEC」シリーズを手がける堤幸彦、原作は「永遠の仔」や「悼む人」の天童荒太、音楽は夫婦ユニットのハンバートハンバート。主演は石原さとみ柳楽優弥だ。

包帯クラブ」は、人がこころに傷を負った場所に包帯を巻くことで、傷を手当する"包帯クラブ"のお話。包帯クラブの会員である少年少女たちは、ひとの心の傷と向かい合いながら、すこしだけ人の傷を和らげていく。

話のポイントは、人の傷を手当する本人たちも、また心に深い傷を負っているということだ。包帯クラブの会員たちは、物語がすすむにつれ、他人の傷を真の意味で理解することはできないこと、簡単に手当できないような心の傷があることを痛感する。実際、物語の中では、何度も「傷を負った場所に包帯を巻いても何も変わらない」といった発言が繰り返される。

しかし、それでも包帯クラブの会員たちは傷を手当し続ける。それは、他人の傷を和らげるだけでなく、今度は自分たちの傷を癒すことに繋がる。心の傷は簡単に癒えるものではないし、無闇に触れていいものでもない。それでも、誰かのちょっとした思いやりや支えが、時として人を変える。

包帯クラブ」は、そんな厳しい現実と、その中にあるささやかな希望を描いた作品だ。今度の休日、借りる映画に困ったときは、是非DVDをレンタルして観てもらいたい。ちなみに天童荒太の原作よりも、映画の方が3倍面白いと思う。