2年間のnanapi生活を振り返る
はじめに
実は、昨日でnanapiバイトを始めて2年になりました。
週に3〜4日、10時から19時まで。(時にはもっと長く)
思えば、大学生活の半分はnanapiにいたことになります。
まだ卒業まで一ヶ月ありますが、良い節目なので
2年間のnanapi生活を振り返ってみました。
nanapiに入ったきっかけ
当時、僕は、学生団体とかビジネスコンテストとか。そういった学生同士で活動することは、大体経験したような気がしていて。
「今度は、社会人の方々と一緒に頑張りたいっす!」
なんて、たっかい意識をぶら下げて、バイト先を探してました。
nanapi(当時はロケスタ)を見つけたのは、Twitterで。元バイトの方が募集してるよ!と呟いていたのを見て、応募。
nanapi自体は、それとなく知っていて、記事数がちょうど1万9千位の時に、もうすぐで2万記事になるなと、観察してました。(今じゃ7万記事)
面接を担当してくれたのは、たくみさん (takumix)と、あさみさん(asami81)で
「個人で発信してた情報を、ひとつにまとめるなんて凄いっす!」
「ついこの間、2万記事行きましたよね!観察してたんですよ!」
なんてことを話した気がする。
聞かれた質問で印象的だったのは「nanapi編集部、女の子しかいないけど平気?」という質問で。「大丈夫です!」と応える前に、「まぁ、大丈夫そうだね!」と自己完結された。
後日談だけど、たくみさんは、けんすうさんに「次、バイトで入った男の子、男好きかもしれないから気をつけろよ!」と冗談で言ってたらしい・・・笑
その後、合格の通知が来たときは、本気でガッツポーズした。
バイト開始
3月1日バイト開始
ギリギリ大学2年生の3月1日。バイトが始まった。
当時は、バイトが僕を含めて4名で、社員の方も10名ほど。「これからどんな風に成長していくんだろう」とワクワクしながらの初日。
朝会で、始めて聞かれた質問は「恋愛対象は、女の子でいいんだよね?」というたくみさんの質問。
凄い会社に来てしまったな・・・!と思いつつも、良い感じにみなさんと打ち解けられました。
職場の雰囲気は、人数も少なかったので、全員と気軽に話せる雰囲気。お昼も、テーブルで編集部の皆さんと食べていました。
入ってすぐの震災
3月1日に入社して、約2週間。オフィスに居るときに震災がありました。
グラグラ揺れるし怖かったけど、社員さんたちの対応が素晴らしくて、冷静に動くことができました。近くの、公園まで避難。その後は、使えそうな記事をネットで流したり、記事を書いたり。
お風呂に入ってる時に地震が起こった時の対応 | nanapi [ナナピ]
東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)にWeb/携帯から募金する方法まとめ | nanapi [ナナピ]
まさに、今必要とされてる情報をnanapiが広げていく様子を見て。
入ってすぐだったけど、nanapiが世の中に必要なサービスだって、凄く実感しました。
Twitter / yunico_jp: バスが全然来ない中、@saiso が、バス停の前にある薬局で ...
(saisoさんがカイロ配ったことが、震災のいい話として広がって。それを恥ずかしそう照れてるsaisoさんが素敵だった。)
色々な出会いと学び
震災が落ち着いてきたころ、どんどん新しく社員さんが入って来ました。
ここからが、本格的な業務の開始で、2年間、色々支えてもらっている寺さんや、今はフリーライターとして活躍している、ゆかたんさん(yukatan)。
などなど、新しい出会いがありました。
情報が人に見られる喜び
この頃は、これが当たるかな?と思う記事をライターさんに発注する業務をやっていて。
出した案件がPVを稼いだり。発信した情報が人に見てもらえる、ネットで話題になることの面白さを感じていました。
男性向け!ファッションの参考になるサイト20個まとめ | nanapi [ナナピ]
(書いたのはライターさんなので、素敵な記事を書いてもらったことが、ヒットの秘訣だったと思います)
発注する以外にも、ゆかたんさんに指導してもらいながら、記事を書いてました。
今考えると本当に贅沢な時間だったなぁ。
読んでる人は暇じゃないし、あなたの友達でもない
それでも読ませる、魅力を伝えるにはかなり努力が必要です
背伸びしては伝わらない
「自分が」「本当に」面白いと思ったことだけを書けばいい。
最初にぐっと引きがないと最後まで読んでもらえない
ターゲットは「タイトル」と「導入」で限定する。
教えてもらったことは、いまでも覚えています。
これは、執筆だけじゃなくて、コミュニケーション全般にいえることだけど。
自分の理解度と、相手の理解度には差があるものだし、興味があるものだって全然違う。
ひとりよがりになるんじゃなくて、「相手の目線」を「自分の中」に持てるように意識する。難しいし、まだまだ出来ないけど。意識し続けなきゃいけないことだと、学びました。
アクロバティック過ぎるアイドル「ももクロ」の基礎知識 | nanapi [ナナピ]
大人も楽しめる子供番組「デザインあ」のススメ | nanapi [ナナピ]
どちらも2年前の6月に書いた記事。題材は自分で選びました。
記事の出来は置いといて、どちらも、その時より評価されていて。この時期に書けたのは良かった気がする。
成功ばかりじゃない、最初は空回ってた
もちろん、成功したことばっかりじゃなくて。ちょっとした挫折もありました。簡単に言うと、焦って空回りしてたんです。
今思うと、とても恥ずかしいんですが、「僕はバイトだけど、バイト以上の働きをするんだ!」と本気で思っていました。
でも、当然ながら、仕事は全然出来ないわけで。その後、寺さんに「お前は俺に勝てない!」と言われて、号泣することになります・・・笑
補足しますと、これは別に怒られたわけではなくて。とても悔しかったんです。
当時、僕はゼミに入らずにnanapiで働こうと決め。なんとか、認められるように頑張ろう、雇って良かったと言ってもらおう。と考えていました。
それなのに、何にも出来ないじゃねえか!と悩んでいた所に、「俺には勝てない」と言われ、「勝つもなにも、仕事が全然出来ないんです!!」と悔し泣きしてしまったわけです。(その後、オフィスの階段でめちゃくちゃ励まされた記憶があります。笑)
でも、この効果は、とても大きくて。
それからは、すごい地味な作業でも良いから、それを少しでも良くなるように考えて、期待された以上にして返す。それを、小さくてもいいから、コツコツ繰り返す。
そんな意識を持てるようになり、そのおかげで成長できたし、信頼関係を築くこともできたと思います。
業務以外の思い出
たくさんのライフイベントを見た
この2年間で、社員さんのライフイベントをたくさん見て来ました。
3人の社員さんが産休・出産され、ひとりはすでに復帰。
結婚した方は、2人。パパになった社員さんは、4人。
一緒に働いている方のお腹が大きくなっていき、産休をとられたあとに、Facebookで子供の写真を見たり、結婚式の二次会に参加させていただき、盛大に祝われる姿を見たり。
普通に大学生を過ごしていたら、当分先のように思えるライフイベントですが、ちょうど10歳上の方々が、節目を向かえるのも見て。30歳の自分を想像しながら、過ごしていました。
家族ができ、子供が生まれる。
その上で、責任感を持って働いたり、時には、同じ学生みたいに楽しそうに遊ぶ姿を見て、こんな大人になりたいと思い続けていました。
交流のハブになった
現在、70名ほどになったnanapi。幸運なことに、僕は大きくなる直前に入れたので、たくさんの人と交流することができました。普段の大学生活ではあえないような、様々な背景を持った方々。年齢問わず、話せる距離に色々な人がいる環境は、本当に嬉しかったです。
就活の相談に乗っていただいたり、勉強会に参加させていただいたり、新しい知識や視点を教わったり。個別のメッセージは割愛しますが、とっても感謝してます。
時には、自分が一緒に働きたいと思った人をnanapiに誘うこともありました。
サークルで一緒だった吉浜、横山、森本、田代くん。Twitterで働きませんか!と誘った美里さん。自分で言うのも何ですが、どの人も、一緒にバイトできるのが嬉しいくらいに、素敵な人でした。
また、交流のハブになったのは、nanapi内だけじゃなくて。
「nanapiでバイトしています!」なんて肩書きを武器に、pixivでインターンをしたり、ドットインストールのお手伝いにいったりと、色々な場所に行き、良い経験をさせていただきました。(その他にも、ゆかたんさんに紹介してもらって堀田さんや講談社の編集者の方と知り合えたのも、凄く良い経験でした)
僕の大学生活は、nanapiを中心とした、様々な人・環境との繋がりで出来ていました。
おわりに
「人生には、大きなチャンスが3回あると言います。僕は、nanapiが1度目のチャンスだと思って頑張りたいと思います!」
誰も覚えてないと思いますが、これはバイト初日の挨拶で、僕がいった言葉です。
意識高すぎ!と少し恥ずかしくなりますが。2年たった感想は、「本当にそうだったなぁ」の一心です。
まだ、3月を残していますし、何よりも卒業感がないのですが。バイトのみなさんへの感謝を、そして、これから何度もnanapiでの思い出を振り返るであろう自分に向けて、2年間のnanapi生活をまとめてみました。
たくみさんにも言われましたが、終わりではなく始まり。
これからも、よろしくお願いします。