taketommy's blog

誰かの役に立つように、自分が振り返れるように、コソコソまとめています。

「抑圧」と「反抗」を意識せよ!

はじめに

広告を勉強していた時に、よく「ユーザー視点」が大事だよ。と言われてきました。
もちろん、受け手の気持ちになって考えることは大事です。

ですが、最近は「なぜ、そうした感情が生まれたのか」、外からの「抑圧」に目を向けることも大切だと思うようになりました。

この記事では、「抑圧を意識する」ことが大事なんじゃないか。と思い始めた経緯を、エピソードを交えながら紹介したいと思います。

「ユーザー視点」ではなく「抑圧」に目を向けよ

【第二回】ヒットする新規メディアは、「ニーズ」ではなく、「抑圧」から生まれる。 ——「美魔女」ブームが解放した40代女性の「抑圧」とは?|田端信太郎|メディア・バカ一代|cakes(ケイクス)

きっかけは、田端さんの連載記事でした。簡単に内容をまとめると、

「ニーズ」ではなく、「抑圧」に目を向けることが、新規メディアをヒットさせるコツである。と美熟女ブームを起こした雑誌「美STORY」、20代サラリーマン向けのフリーペーパー「R25」が生まれた背景を交えながら、説明されています。

「美STORY」は、「良妻賢母」的な理想イメージに抑圧された女性を意識した。
※40代女性だって、綺麗になりたいし!オトコに口説かれて、ガンガンとセックスしたっていいじゃん!


R25」は、「日経新聞をスラスラ読める企業戦士」への同化圧力を意識した。
※「金利が下がるとなぜ景気が刺激されるのか?」などの「そもそも論」を理解してないが、人には聞けない...

ここで面白いなと感じたのが、よくWeb・広告業界で言われる「ユーザー視点」ではなく、「抑圧」が大事と説明されていることです。

「ユーザー視点」だと「何を考えているか」を意識しますが、「抑圧」では「その考えがどんな影響から生まれたのか」を意識することになります。

この、「抑圧=何が影響を与えているか」を意識しろ!ということが、メディア論だけでなく、様々な面で大切だと感じました。

「抑圧」が「反抗心」を生み、やがて「行動」になる

メディア論の話から、大きく代わりますが。次に抑圧を意識したのは、「中2病」についてのインタビューを受けた時でした。

話しことは主に、世代間における中2病の変化。

簡単に言うと、「尾崎豊」を代表とする「社会への反抗」から「Bump of chicken」や「RAD WIMPS」を代表とする「生きてていいんですか?いいんですよ」的な「自分の存在との格闘」が中2病的になっている。という話をしました。

「社会への抵抗」から「内向きな自己確立の格闘」へ

なぜ、そうなってしまったのだろう。と考えるなかで、ふと「そもそも、社会への反抗ってのが全然リアリティ沸かないんだけど・・・」と疑問を持ち、

「そもそも、何で窓ガラスを割ったり、外向きな反抗をしてたんですか?」と質問させていただきました。

そこで、興味深かったのが、「親や先生からの抑圧」の話です。

昔は、今よりも「親」や「先生」の力が強かったんですよ。学校内では、「先生」が絶対的な存在でしたし、「親」も家庭内で大きな力を持っていました。


だから、その「抑圧」が強かった分、内側から沸き起こる「反抗」があったのでしょう。


しかし、今では、(良いか悪いかは別として)先生が暴力を振るえば、すぐに処罰されますし、「親」の存在だって「友達」のような存在になっていますよね。

全然リアリティがなかった、「社会への反抗」ですが。もし、同じような「抑圧」を受けていたら、僕はきっと「反抗心」を持っていたと思います。

このように、「抑圧」に対しては「反抗心」が生まれ。それが、「欲望」となり「行動」になる。ここが、とても興味深いと思いました。

まとめ

「抑圧」に目を向けるって大事じゃね?と感じたエピソードをまとめてみました。

新規メディアや商品といったビジネス。人間観察のヒント。コミュニケーションテクニック。色々な点で使える考え方じゃないかなと思いつつ、日々想像を続けております。

是非、こんな「抑圧」見つけたよ。なんてことがあれば、教えていただきたいです。