taketommy's blog

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攻殻の脚本家、佐藤大さんの「永久家族」が面白い

面白い映像を発見

攻殻機動隊の脚本家について調べていたら、
脚本家のひとり「佐藤大」さんのデビュー作。「永久家族」を発見した。

奇抜なカメラワークとシナリオ。「フリクリ」を初めて見た時のような衝撃を受けたので、紹介します。

「永久家族」は、奇妙な世界の" 作られた家族 "を1話25秒、全53話で描いた映像作品です。

監督、キャラクターデザインは、アニマトリックスを手掛けた「森本晃司
TVCMとして放映されため、全話視聴することが難しく「幻のアニメ」と言われていたらしいです...(詳しくは後述します)

あらすじ

年代不明。 サイバースペースに誕生したチャンポンシティーの一角では、中流階級の娯楽として、リアルなホームドラマが流行していた。


このドラマは中央管理局が市民管理政策の一貫として実施する「試験管家族(カプセル家族)」の様子を実況中継しているものだった。


試験家族とは、郊外に設置されたカプセルホームにシティから寄せ集められてきた落ちこぼれ市民を住まわせ、家族として生活させるというものだった。


夢を失った人間や、親に捨てられた子供などに、同じ家族としての記憶を植え付け、過去も現在も未来も無く、ただ部屋の中で日常を繰り返し、様々なタイプの家族をシミュレートするのである。

動画

「永久家族」について

作られた背景

永久家族』(えいきゅうかぞく、Eternal Family)は、1997年に初放送された、森本晃司監督の、日本のアニメ作品。


この作品は当初、NTTPCコミュニケーションズが運営するインターネット接続プロバイダ、InfosphereのテレビCMとして放送された。


一話25秒のエピソードを、1997年4月から1998年3月まで、毎週内容を更新し全53話を放送するという特異なスタイルでの発表となった。


ただ、その特異な放送方法ゆえに全話視聴することは難しかったが、その後、放送から7年が経過した2004年に、全話を収録したDVDが発売された。


また、この作品は佐藤大の脚本家としての実質的なデビュー作でもある。

どこに惹かれたか

「永久家族」の最大の特徴は、一話25秒のCMとして作られたことです。
この短い時間で、視聴者を惹きこむ映像。ここに、「永久家族」の魅力が詰まっています。

ストーリーが意味不明という評価がありますが、見るべきはそこではないと思います。(ストーリーも面白いですが...)

トイレに流されて終わる締め、大胆な "キャラクターの動き" や "カメラワーク"。実験的な作品と呼ばれているだけあって、色々な技法を使ってインパクトを生み出しています。

なかなか言葉では説明し辛いこの作品。是非、見てもらいたいです。